仮想通貨の相場が盛り上がってきた2017年から、仮想通貨全体の時価総額(Market Cap)について定点観測をしています。理由は、時価総額とビットコインの価格について関連性が見られるからです。そこで今回は、現在までの時価総額と直近の価格推移について考察してみます。
◎前回の定点観測記事(2018.2/19)
仮想通貨市場の上昇を示唆する時価総額のデータからわかることとは?
Contents
仮想通貨市場の時価総額推移
下記のデータは2018年7月10日現在のものです。
データ参考元:Coinmarketcap
時価総額は2018年1月初頭の「91兆円」から急激に縮小、現在はその約1/3となる「29兆円」です。
時価総額の内訳は
①BTC(ビットコイン):43%
②ETH(イーサリアム):18%
③XRP(リップル):7%
④BCC(ビットコインキャッシュ/BCH):5%
となります。
時価総額におけるビットコインのシェアを示すのが「ビットコインドミナンス」です。
ビットコイン(BTC)ドミナンス(占有率)
出典:Coinmarketcap(2018年7月10日現在)
前月から比べると、ビットコインドミナンスが増加し(前月比+5%)他のアルトコインのシェアが減少しています。この結果からわかることがあります。
時価総額とドミナンスから見る価格の傾向
・時価総額=増加 BTCドミナンス=減少 →価格上昇
・時価総額=減少 BTCドミナンス=増加 →価格下落
これを実際のチャートで検証してみます。
BTC/JPY 日足チャートで考察
出典:Bittrade
ビットコインの日足チャートに月ごとの時価総額を入れてみました。
たしかに時価総額が減少している時は、BTCの価格も下落しています。ただし時価総額は2017年の時ほど減少していないので、他のアルトコインの増加分だと思います。
ビットコイン(BTC)が100万円になるには?
日々時価総額を見ていると、価格の推移とともに「1日:1~2兆円」の増減が見られます。この時価総額の増減が急激になった場合、大相場となります。また2018年のデータから考察し他の要因を除いて考えると、ビットコインの価格が100万円になるためには「時価総額が40兆円を超えたら」という予測がつきます。こんな風にも考えられますね。
Source: 仮想通貨ビットコイン