NANJCOINの歴史と目的が世界一よくわかる記事

NANJCOINの歴史と目的が世界一よくわかる記事出典:NANJCOIN公式

まいどどうも。仮想通貨フーリガンいぬゆな(@inucrypto)です。

2018年1月に誕生し、3月に海外取引所へ上場。一気に60倍以上の値をつけて仮想通貨界隈に名前を轟かせたNANJCOINをご存知でしょうか。

ファンとスポーツ業界関係者を繋ぐ次世代の経済圏を創り出す」というテーマを持つ、日本国産の仮想通貨であるNANJCOIN。せっかくの面白い通貨なのに、話題は急激な値上がり(と停滞)についてばかりで、一体何を目的とする仮想通貨なのか?どうやって目的を達成するつもりなのか?というのはあまり深く語られていません。

今回は、上場直前からNANJCOINをウォッチしている筆者が、NANJCOINが歩んできた歴史を振り返りつつ、その目的や用途についてわかりやすく解説していきます。また、ホワイトペーパー第二版のリリースに合わせて行われた公式ミートアップ『NANJを偲ぶ会』の解説レポートも合わせてお届けします。(前編:NANJCOIN解説、後編:ミートアップレポの二部構成です)

会場にいても理解が追いつかなかったという参加者も多かったホワイトペーパー第二版について、理解する手助けとなれば幸いです。

※ホワイトペーパー=運営方針や今後の見通しなどが書かれた報告書

NANJCOINの歴史と値動き

NANJCOIN(NANJ)の歴史と目的が世界一よくわかる記事(記事中の図作成協力:つむさん

NANJCOINが海外取引所へ上場してから現在までのおおまかな値動きのチャートです。細かい出来事は無数にありますが、特に大きなものを紹介しましょう。

創生期~ネタ通貨からガチ通貨へ

NANJCOINは5ちゃんねるのなんでも実況J(ジュピター)掲示板のネタスレッドから生まれました。現CEOの森裕司氏(通称イッチ=スレッド最初の書き込み番号1に由来)が「流行させる方法考えてくれたら無料でNANJあげるから助けてクレメンス…」などと書き込んだ瞬間、NANJCOINは産声をあげたのです。

そこからエンジニア、デザイナー、税務担当、マーケターなど、運営に必要なスキルを持った面々が続々と集合。あれよあれよと公式ホームページが出来上がり、イーサリアムトークンERC223規格への対応が行われ、上場に必要な準備が整っていきます。その様子は、乱暴な表現をすれば仮想通貨版電車男。5ちゃんねらーが1つになったときの団結力は、正の方向へ向かえばとてつもない力を発揮するのです。

スレッドや公式Discordの住民たちも、「祭り」のニオイを感じて徐々に盛り上がっていきます。とはいえ、まだNANJCOINの具体的な使い方はハッキリせず。「上場して、資金を作って、野球チームを買収する」というふわふわしたところから、少しずつ通貨の趣旨が固まります。

スポーツに関するいわゆる「トークンエコノミー」をNANJCOINが創造する。ブロックチェーンを用いたNANJ経済圏を構築し、スポーツに関わる人たちがより潤うように、スポーツをより楽しめるようにする……ネタでしかなかった仮想通貨が、ガチな方向に向かい始めました。

※イーサリアムトークン ERC223規格=NANJCOINはEthereumというプラットフォーム上のトークンである。イーサリアムトークンにはERC223以外にもさまざまな規格が存在する。ここでは「ネタでしかなかった仮想通貨が、ちゃんと使える形にバージョンアップした」くらいに考えればOK
※Discord=最近仮想通貨界隈で活発に利用されているチャットアプリ。元々は主にオンラインゲームプレイヤーが使用していて、そのための機能に特化している
※トークンエコノミー=従来の貨幣経済ではなく、代替紙幣によって行われる経済活動のこと。例えば、地元の商店街でだけ使えるポイントなどもある意味でトークンエコノミーである
※ブロックチェーン=一定のブロックごとにデータを生成し、鎖のようにブロックを連結してデータを保管する技術のこと。改ざんされづらいなどの特徴を持つ

上場直後の法人化発表、SDK開発発表等

NANJCOIN(NANJ)の歴史と目的が世界一よくわかる記事

3月16日、海外取引所CoinExchange.io上場後、運営売り出し分は12時間で完売。1日で8倍まで値上がりしました。そして開発費の一部ロックアップや運営の法人化、SDKの開発などが発表されて一時60倍以上の値をつけることとなります。

NANJCOINはICOを行わず、現在国産1sat上場と広く呼ばれる方式が採用されました。通貨の初期価格をBTC(ビットコイン)の最低分割金額である1億分の1BTC(ビットコインの生みの親サトシ・ナカモトにちなんでこの単位を1satoshiと呼ぶ)に定めて売り出すというものです。

この方式はICOに対してIEOと呼ばれることもあります。NANJCOINの誕生後、さまざまな通貨が同様の資金調達方法を選択するようになりました。

SDKとは「Software Development Kit」の略で、NANJのSDKはNANJCOIN含むイーサリアムトークンによる決済システムです。ソフトウェアを開発するとき、決済に関わる部分にNANJSDKを組み込めば、その部分を自分たちで開発しなくても済むということ。このSDKが、NANJの「ファンとスポーツ業界関係者を繋ぐ次世代の経済圏を創り出す」というNANJCOINの目的を達成するのに非常に重要なシステムなのです。

ソフトウェアに仮想通貨決済を導入したい側にとっては、開発の手間が削減されて参入障壁が小さくなる。さまざまなサービスがNANJSDKを利用するようになれば、それは仮想通貨決済が広まるということですし、NANJCOINが広まるということにも繋がるわけです。SDKの開発は、NANJ経済圏拡大のための布石のようなものと言えます。

※ICO=Initial Coin Offeringの略。取引所上場前に仮想通貨を発行し行う資金調達。プレセール、クラウドセール等とほぼ同義。仮想通貨運営は最初の運営資金を確保するためにICOを行うケースがめちゃくちゃ多かった

※IEO=Initial Exchange Offering。要は上場と同時に行う資金調達。消費者にとって、自分が買った仮想通貨をすぐに取引できない状態は1つのストレスであった。法的に規制されたICOに替わる資金調達方法として定着しつつある(が、IEOも法的に完全にOKかどうかは未だ議論されている)
※ロックアップ=運営が保有している通貨資産を売り出さないという約束
※運営の法人化=一般的な感覚では信じられないだろうが、仮想通貨にはどこの国の誰が運営しているのかよくわからないものが大量に存在する。そんな中でNANJが株式会社として法人化が発表されたことは相当なインパクトをもって市場に受け入れられ、チャートは大幅に上昇した

HitBTC上場

NANJCOIN(NANJ)の歴史と目的が世界一よくわかる記事

NANJCOINをまともに取引できる場所がCoinExchange.ioしかない状態が続く中、段違いに総取引高の大きい取引所HitBTCへの上場が発表されます。

チャートも一気に上昇。これで取引の分散化も進むと期待されたのですが、後発の国産通貨上場がCoinExchange.ioに集中したことや、HitBTCの使いづらさもあり想像以上に「移住」は進みませんでした。

またこの時期、eスポーツ選手への投げ銭企画が行われました。大会をネットで視聴しながら選手に投げ銭を行い、その額がリアルタイムに更新されるという体験は、スポーツ観戦の新たな楽しみ方を提示するもの。このときの企画で集まった投げ銭は日本円にして総額数百万円の投げ銭にも及びました。

多くのスポーツチームは、広告費(スポンサー料)収入に依存しがちであり、大口のスポンサーが撤退した場合に経営危機を迎えるケースが少なくありません。例えばサッカーJ1リーグのクラブ平均営業収益は40億円程度で、その半分近くの18億円程度が広告費収入です。NANJCOINは、スポーツチームの収入に投げ銭(ギフティング・寄付)という新たな柱を生み出す可能性があります。NANJ以外にも、スポーツ関連のギフティングプラットフォームEngate(エンゲート)や、少し毛色は違いますがデジタルトレーディングカードを購入することでチームを支援できるwhooop!(フープ)などのサービスも登場してきています。今後も同系統のサービスは増えていくはずです。

もちろん、選手個人にとっても投げ銭は重要。純粋な収入としてもそうですし、ファンから直接的な支援を受けることはモチベーションの向上にも繋がる。さらには、選手を引退したあとや他の事業を行う際に、個人の知名度を活かして支援を呼びかけてもいいわけです。これはクラウドファンディングに近いイメージですが、ある意味で選手の自立を促すシステムにもなるかもしれません。

※取引の分散化・移住=1つの取引所だけでしか取引されないというのは、その取引所が止まってしまったり潰れてしまった場合などのリスクがある。さまざまな取引所で取引が行われることは、そういったリスクを軽減させることになる

MIDEX上場発表

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7月初旬、IBM等から出資を受けて新規開設される取引所MIDEXへの上場が発表されるとこれまたチャートはカクーンと上昇。MIDEXは日本円をはじめ7種類の法定通貨取引への対応を謳っており「ついに日本円でNANJCOINが買える!」という期待感はかなり大きなものだったと記憶しています。

しかし、MIDEX開設の遅れや不安定な挙動、そして法定通貨取引対応の延期などでこれまた「移住」は進まず。取引所のポテンシャルは感じられるものの、なんだかなあという感じでチャートはじんわりと下落していきます。

このころから、NANJ公式Discordの雰囲気は少しずつ変わっていきます。価格の大きな上昇が見込めなくなったと感じた投機・投資勢が撤退し、以前からの熱心なホルダーなど、NANJに可能性を見出した参加者が書き込みの多数を占めるようになりました。一時の熱狂は冷めてしまったものの、それでも国内随一の書き込み数を誇るのは素直にすごいのではないでしょうか。

※ついに日本円でNANJCOINが買える!=この記事を書いている現在も、NANJCOINは日本国内の取引所では購入できない。国内取引所で購入できる仮想通貨は限られており、国内取引所に上場することが多くの運営にとって大きな目標になっている

SDKリリース

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8月初旬、SDKがリリースされました。

SDKによってNANJCOIN決済が簡単に導入できる→NANJCOIN決済を用いたアプリ・サービスなどが増える→NANJCOINが使われる機会が増える→NANJCOINが買われるはずという目論見でチャートは一時上昇。しかし乱高下を繰り返しながらも、じんわり値下がりしていく流れは変わりませんでした。

またこの時期、eスポーツ選手への投げ銭企画第二弾が行われました。今回は投げ銭の10%がANISA(全日本知的障がい者スポーツ協会)へ寄付されるという仕組みが導入されたのですが、これこそがNANJ経済圏のキモです。NANJCOIN公式ウォレットでは、受け取ったNANJCOINを任意の入金先に自動的に分配する機能を実装予定。これはパラスポーツ、ジュニアスポーツ、先端事業などへの再投資を促進する目的としています。

スポーツというものは社会貢献・慈善事業と相性が良いとされています。それはチームや選手の知名度を活かすためであったり、そもそも企業がCSR活動の一環としてチームを保有しているケースこともあるでしょう。この再投資による寄付が浸透していけば、チームや選手だけではなくファンにとっても寄付が身近なものになり、欧米では一般的なものの日本では根付いているとは言えない「寄付文化」を再定義できる可能性さえあるのです。

※ウォレット=仮想通貨を入れておくために使う財布のようなもの、ソフトやハードがある
※CSR=企業の社会的責任。社会や経済への好影響を最大化し、社会貢献するための選択肢としてスポーツが選択されるケースは多い

さて、ここまでNANJの歴史を辿ってきました。ここからがようやく今後の話です。『NANJを偲ぶ会』と称して行われた公式ミートアップの様子をお伝えするとともに、ホワイトペーパー第二版の内容を読み解き、NANJが実現しようとしているビジョンを解説したいと思います。

※ミートアップ=要は集会。仮想通貨業界に限らず、IT業界の説明会や交流会をこう呼ぶことが多い

と、今回(前編)はここまで。後編のミートアップレポートは明日(11月9日)公開予定です!

Source: 仮想通貨ビットコイン

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