ロシアでルーブル担保型の仮想通貨の発行準備進む

ロシアでルーブル担保型の仮想通貨の発行準備進む

ロシアでは、法定通貨ルーブル担保型のステーブルコインである「クリプトルーブル(CryptoRuble)」の発行準備が整っているといわれます。ドゥーマ(Duma)と呼ばれる下院の国家会議と上院の連邦会議の内、国家会議が仮想通貨産業規制法を採択すれば、いつでも発行できる体制が整います。

仮想通貨のCryptoRuble(クリプトルーブル)発行の基盤づくり

国営ロシア通信(RIA Novosti)によれば、国家会議の金融市場委員会議長であるアナトーリ・アクサーコフ氏(Anatoliy Aksakov)は、分散型台帳技術(DLT)がロシア経済と不可分の関係になれば、企業はブロックチェーンベースの取引をサポートし、デジタル経済参加者の需要に応えるため、デジタルルーブルが必要になると語っています。

それがルーブル担保型のステーブルコインになる理由は「同じルーブルには違いないが、ブロックチェーン参加者の間の金銭の受け渡しのために暗号化しただけだ。銀行に10万ルーブルを貯金し、ブロックチェーンベースの商品やサービスを購入するため10万クリプトルーブルを引き出すようなもの」と説明しています。

アクサーコフ議長によると、クリプトルーブルはロシアの中央銀行によって認可、規制される必要があり、中央銀行はそのような通貨に対する厳しい基準を作成済みということです。ロシアではスマートコントラクト、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)、マイニング(採掘)、クラウンドファンディングなどについて、明確な法的地位が確定されておらず、財務省はその整備のため3月に国家会議に対して、いわゆる「デジタル金融資産」関連の3法案を提出しています。

仮想通貨に関連する法案は2018年末までに国家会議で採択へ

3法案はクリプトルーブル発行の前提になるもので、仮想通貨の法的枠組みを合法化することになります。デジタル金融資産は、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)など6つの仮想通貨であり、これらが投資資産として合法化されます。クリプトルーブルはデジタル金融資産の1つとして発行される仕組みです。

合法化される仮想通貨は、ロシア連邦法に基づいてデジタル金融資産の取引を合法化された法人である取引所に限定して取引されます。取引所はほかの金融機関と同じように、KYC(顧客確認)手続きなど一連の規制を受けることになります。

アクサーコフ議長によれば、3法案は18年末までに採択される見込みです。しかし、今のところクリプトルーブルの発行に直接関連する法案は含まれていません。その理由は、当面仮想通貨関連のインフラストラクチャー法案を採択し、その利用にかかわる法案はその後のことになるからです。

プーチン大統領の変心でCryptoRuble(クリプトルーブル)発行は2019年以降に

クリプトルーブルは、ほかの仮想通貨のようにマイニング(採掘)はできません。法定通貨ルーブルとは自由に交換できるようになり、クリプトルーブルと法定通貨ルーブルの交換に伴って利益が上がれば、13%の税金が課せられます。

ニコライ・ニキフォロフ(Nikolay Nikiforov)通信相は、ブロックチェーン技術とデジタル通貨が社会で広く受け入れられるまで進歩すれば、クリプトルーブルが発行される下地ができ、ロシアは世界で最初に発行する国にはなりたいと語っています。

同通信相はさらに、「確信をもって言うが、クリプトルーブルを発行する1つの理由は、もしそうしなければ、2カ月後にはユーラシア経済共同体(EurAsEC)の隣国がそうすることになるからだ」と述べています。

プーチン大統領は2017年10月に、法定仮想通貨の発行を目指すこと発表してましたが、ロシア銀行の反対を受けて心変わりして、デジタル資産への支持不足を理由にクリプトルーブルの発行は時期尚早で19年以降になるとの考え方を示しました。とは言うものの、デジタル金融資産3法の成立見込みと併せて、クリプトルーブルの発行はようやく現実的な視野の中に入ってたと言えるのではないでしょうか。

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参考
CRYPTOVEST

Source: 仮想通貨ビットコイン

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