ブロックチェーン利用の予測市場Veilがローンチ、2つのプロトコル(Augur・0x)を使用

ブロックチェーンを使用した予測市場Veilがローンチ、2つのプロトコル(Augur・0x)を使用

ブロックチェーンを使用した予測市場Veilがローンチ

2019年1月15日に、P2P予測市場(デリバティブにフォーカス)の「Veil」がリリース。Veilは、Paradigm、Sequoia Capital、1confirmationが投資をしているプロジェクトです。

ブロックチェーンを使用した予測市場とは

ブロックチェーンを使用した予測市場Veilがローンチ、2つのプロトコル(Augur・0x)を使用出典:Veil

VeilはEthereum上で稼働をして、分散型予測市場プロトコルのAugurと分散型取引所のプロトコルの0xの両方を使います。分散型予測市場とは、賭け、デリバティブなどにも利用できますが、本来的な目的はあくまで未来予測です。群衆の英知を利用して未来予測を効率的に行えるという考え方があります。

ジャーナリストのJames Surowiecki氏(ジェームス・スロヴィエッキ)が2004年に出版した著書、「The Wisdom of Crowds(邦訳:みんなの意見は案外正しい)」にあるように、多様性のある群衆が未来予測を行うと予測の精度が高まるという理論です。

この予測市場をブロックチェーンで分散的に構築する取り組みがあります。
その代表的なものが「Augur(オーガー)」です。

Augur(オーガー)とは?

Augurは、2018年7月にメインネットがローンチしており、すでに稼働を開始しています。Augurは賭け、ベッティングという側面も強いですが、大前提として予測市場であり、やはり未来予測を目的としています。Augurを利用すると、例えば下記のような予測市場が作成できます。

  • 2019年のETHの価格は500ドル以上か、そうではないか(実質的なオプション取引)
  • ワールドカップで優勝をするチームは、どこの国のチームか(実質的なスポーツベッティング)
  • 明日の天候は雪か、そうでないか(実質的な天気保険・次の大統領選挙で当選をするのは誰か)

Augurについてより詳細な記事はこちらに詳しいです。

参考:ブロックチェーンで実現する分散型予測市場の可能性。Augurの仕組み、問題点、現状を理解する。

Augurと0xの組み合わせ

Augurでの予測市場はオンチェーンオーダーブックだったものを、Veilでは0xを使用することでオフチェーンオーダーブックにして、トランザクション手数料を低く抑え、かつオーダーブックの反映が早くなります。

また、UI/UX開発にかなり力を入れているといいます。Veilはプロ向けトレーダーへのバージョンも作ったり、アルゴリズムトレーダーのためのAPI作成も行うとしており、本格的にデリバティブプラットフォームを目指しているようです。

このように0xはもちろん、Augurもまたプロトコルであり、様々な応用ができます。例えば、スポーツメディア企業が、Augurのプロトコルを使って、スポーツベッティング専用のUI/UXでアプリケーションを作ることも可能です。

恐らく、スポーツメディア企業が開発するスポーツベッティング専用のアプリケーションは、Augurがオリジナルで開発しているバージョンより、スポーツ分野に関して使いやすいはずです。

また、AugurのオリジナルのUIは、どの予想にファイナライズしたか確認がしずらい問題や、自由にカテゴリを作成できることからカテゴリ重複などが目立つことなど、簡単に解決できるUI/UXの問題が残っています。これらはサードパーティーのアプリケーションレイヤーが解決していくのではないかと思います。

Veilに前述のように注目度が高いVCも複数投資しており、同プロジェクトの稼働後の動向が期待されます。

関連:“0x”(分散型取引所のプロトコル)と証券トークンプロジェクト“Harbor”が提携、分散型金融への取り組み(2018年9月10日公開)


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Source: 仮想通貨ビットコイン

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