プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の経済圏【中編】:ステーキングプールというビジネスプレイヤーの存在

プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の経済圏【中編】:ステーキングプールというビジネスプレイヤーの存在

前回の記事ではプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンが数々立ち上がり、その周辺で経済圏が生まれるであろうことを解説しました。

関連:プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の経済圏【前篇】:その周辺のビジネスレイヤーとその影響

本コラムでは、その中でも特にビジネスプレーヤーであるステーキングプール(またはバリデータプール)と呼ばれるものを紹介します。

ステーキングプールの主要プレーヤー

多くのPoSのブロックチェーンのメインネット立ち上がりが控えていることを背景に、さまざまなプレーヤーがステーキングプールを準備しています。

以下が、ステーキングプールの主要プレーヤーです。

リソースプロバイダ、ボーディングプロキシ(EOS)

イオス(EOS)の場合は特殊で、ステーキングをすることで得られるリソース(CPU・NET)、RAMがあるので、その市場があります。

ゲームをプレイするのにより快適にしたい人、サービスレイヤーにRAMを貸出するようなリソースプロバイダサービスがあります。これにはアプリケーションベンダーが決められた値段でリソースを買うようなBank of Stakedや、板取引のモデルのチンタイ(Chintai)などがあります。他に、トークン・ポケット(Token Pocket)など複数のモバイルウォレットにもリソースののステーキング機能や借り入れ機能が内蔵されています。

またEOSはトークンをステーキングして、ブロックプロデューサーに投票をしますが、どのブロックプロデューサーに投票をすればいいか分からない人のためにヴォーティング・プロキシ(Voting Proxy)というツールもあります。

現在、これは独立系で投票先のバリデータと金銭のやり取りはないとしていますが、今後、ここになにかしらのエコノミクスができる可能性は高いでしょう。代表的なサービスに、フリーダム・プロキシ(Freedom Proxy)があります。

ウォレットビジネス

ウォレットビジネスもステーキングに関わる大きなプレーヤーです。普通のウォレットは各顧客が自分の秘密鍵を持っていますが、希望であれば各暗号通貨をそのままステーキングプールにスワップできるような設計にしているウォレットがこれから増えるだろうと予想されます。

こういったモデルの先行事例は、モバイルウォレットのコボ・ウォレット(Cobo Wallet)です。上海を拠点にした同ウォレットサービスは、2018年9月にダンフア・キャピタル(DHVC:Danhua Capital)をリードしてシリーズAでウォレットとしてはかなり大きめの1,300万ドル(約14億5,000万円)の資金調達を行っています。

コボ・ウォレットは、インストール後、まずクラウドタイプのウォレットか、自分で秘密鍵を管理するウォレットか選べます。そして、クラウドウォレットの中にステーキングプールが含まれています。現時点では、ライトニングビットコイン(LBTC)やトロン(TRON)、ダッシュ(DASH)などが対応しています。なお、同ウォレットは、他にもさまざまなビジネス設計がよく考えられており、非常に興味深いウォレットです。

その他の事例として、バランス・ウォレット(Blance Wallet)もステーキング機能を追加すること検討していると発言していて、このような事例は増えるでしょう。独自で作らなくてもウォレットとステーキングプールが提携するなどの事例もこれから生まれるはずです。

PoSのステーキングに関してさまざまな数字を示したレポートはこちらで公開していますので、興味がある方はご覧ください。

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Source: 仮想通貨ビットコイン

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